橋本治 「愛の陽溜り」
2007年2月14日 読書
『愛の矢車草』(新潮文庫、1987/ちくま文庫、2006)の4章中の「第一章」。初出は1980年(の『小説現代』)らしい。とりあげるつもりはなかったのだけれど、これも“のぞく”系なので、ついでに。女子寮の物置部屋から女子大生たち(4人)が、隣のアパートの浪人生(増田駒夫クン)が“せん○り”するのをのぞき見て、キャーキャー言う、みたいな話、とりあえずは。――女子大生、4人4様であるけれども、例えば、
<「バカねえ、あんた知らないのォ?」/「何をォ?」/「アァいうのは、若い時なんか一日五回はやんのよ」>(ちくま文庫、p.27)
あまり深く考えたくないけれど、女の子って怖い。というか、無理ざんしょ?(汗)。漫画的というか。(関係ないけれど、そういえば、昔、最初のほうを読んだことがあるだけで、知らなかったけれど、江川達也の漫画『東京大学物語』って、浪人編に突入していくらしい。小説でも主人公が東大を受験するとわりと落ちるみたいだけれど、頭がすごくいい、みたいな設定じゃなかったっけか、あれは。暇があったら読んでみたい。)
あまり浪人に関係する箇所がないのだけれど、こんなところが気になるかな、
<駒夫クンは普通の男の子ですから、東京に出て来たといって、別に特別な感慨があった訳ではありません。(略)東京に出て来たことよりも、独り暮しが出来るということの方が魅力的でした。>(同、p.29)
20年以上前に書かれた小説、80年代くらいの、田舎から出てきた普通の男の子は、ふつう(「やたらに人が多い」こと以外にも)ビッグ・シティ東京に対して、何かしら感慨がありそうなものだけれど…。「普通」っていったい? 書かれていないけれど、田舎に予備校がないから上京したのかな、駒夫クンは。
描かれているのは、時間的には、梅雨明けした(?)の夏の初めから新学期が始まる前まで。志望校や志望学部などは書かれていない。
<「バカねえ、あんた知らないのォ?」/「何をォ?」/「アァいうのは、若い時なんか一日五回はやんのよ」>(ちくま文庫、p.27)
あまり深く考えたくないけれど、女の子って怖い。というか、無理ざんしょ?(汗)。漫画的というか。(関係ないけれど、そういえば、昔、最初のほうを読んだことがあるだけで、知らなかったけれど、江川達也の漫画『東京大学物語』って、浪人編に突入していくらしい。小説でも主人公が東大を受験するとわりと落ちるみたいだけれど、頭がすごくいい、みたいな設定じゃなかったっけか、あれは。暇があったら読んでみたい。)
あまり浪人に関係する箇所がないのだけれど、こんなところが気になるかな、
<駒夫クンは普通の男の子ですから、東京に出て来たといって、別に特別な感慨があった訳ではありません。(略)東京に出て来たことよりも、独り暮しが出来るということの方が魅力的でした。>(同、p.29)
20年以上前に書かれた小説、80年代くらいの、田舎から出てきた普通の男の子は、ふつう(「やたらに人が多い」こと以外にも)ビッグ・シティ東京に対して、何かしら感慨がありそうなものだけれど…。「普通」っていったい? 書かれていないけれど、田舎に予備校がないから上京したのかな、駒夫クンは。
描かれているのは、時間的には、梅雨明けした(?)の夏の初めから新学期が始まる前まで。志望校や志望学部などは書かれていない。
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