『ビタミンF』(新潮社、2000/新潮文庫、2003)所収。父親が主人公(視点)になっている4人家族の話。あまりパターン、パターン言いたくないけれど、これもなあ…。娘は「御三家」と言われる中学校に受かっていて、一方、息子は大学に落ちて3月から予備校に通っている。男女1人ずつの子どもがいる場合、息子のほうが浪人生、というのはよくあるパターン(例えば、いちおう小説なのかな、山田太一『岸辺のアルバム』とか)。一般的に、男の子(男性)の浪人生のほうが人口的に女の子よりも多いからかもしれないけれど。(このあたり、学歴社会や男性社会の話とつながっていて、深入りするとすぐには帰ってこれない話題?)

ネタバレしてしまうけれど(※以下、ご注意を)、友達どうしでの打ち上げ(卒業パーティ…じゃなくて、ふつうなんて言うの? 未成年だけれど、とりあえず「飲み会」か)は、何かほかの小説でも読んだことがあるけれど、祝賀会と残念会は相容れない、というか、酔って乱れたり荒れたりするのは多少しかたがない……ですよね? 卒業旅行でもそうかもしれないけれど、仲良くしていたのだから行かないわけには行かないし(行かないのも変だし)、受験勉強から解放された友達たちが浮かれているのは当然だし。気を使われないように気を使ってしまうというか、向こうも最初は気を使っていても、だんだんと、そこは友達だから、みたいなことにもなってくるかもしれないし。よくわからないですが、恐るべし酒の席(?)。

話が前後してしまうけれど、春期講習に通っている浪人生が出てくる小説を始めて読んだ。私の場合、もう1年受験生を続けることが決まったとき、春期講習というものの存在がまったく念頭になかったけれど、私のような人のほうが多数派ではないだろうか(たぶん小説でもそう)。脱力していたり、ばたばたしていたりする時期かもしれないけれど、本当はなるべく早く頭を切り換えて、少しでも多く勉強できるように早めにどこか通ったほうが、得策と言えば得策なのかもしれない。ながちょうばだから頭をゆっくり休めてからのほうが、という考え方もあるかもしれないけれど。うーん、どっちがいいんでしょうね?(わからんです)。
 

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