新潮社、1998/新潮文庫、2001。何この、ゲームセンターでのエッ○は? ――まぁいいか。

 <2030年。玉井潔は、60年前の<あの事件>のために死刑判決を受けた後、釈放された過去を持つ。死期を悟った彼は、事件の事実を伝え遺すべく、若いカップル相手に、自分たちが夢みた「革命」とその破局の、長い長い物語を語り始めた。人里離れた雪山で、14人の同志はなぜ殺されねばならなかったのか。そして自分達はなぜ殺したのか……世を震撼させた連合赤軍事件の全容に迫る、渾身の長編小説。>(文庫カバーより)

この「爺い(じじい)」の話を聞かされるのは、アパートの隣の部屋で生活している予備校生の阿南満也(あなんみつや)と、同じ予備校に通う女友だちの高取美奈(たかとりみな)の2人。読んでいると(玉井の話を聞いていると)その2人よりも自分のほうが影響を受けてしまいそうで…、実はかなりの飛ばし読みです(ちゃんと読まずに取りあげた小説はこれで2冊めか3冊め)。セッ○ス&バイ○レンスというか、バイ○レンス&セッ○スというか。あと、美奈がちょっと…、こんな女の子っているかな、2030年。

それと、勉強が終わって深夜のテレビを見ながらウィスキー(p.10のへん)って、なんだかおっさんみたいだな。例によって(?)バイク通学。英語(の読解)の勉強をしている場面や、最初のほうには日本史の授業を受けている場面がある。来年落ちたら家業(牧場)を継ぐ約束をしていて、あとはない、2浪はできないそうだ。学校がある街は、ハンバーガー店でもガソリンスタンドでも、同じ予備校の生徒がアルバイトをしていて、「予備校がなければこの街は機能しないようである」(p.299)って、どんな街だよ、いったい?(汗)。

アパートの隣人に恵まれない、というのは、浪人生にかぎらずあるかもしれないよね。どうすればいいのか。とりあえず、時間的に利用できるかぎり自習室を利用するとか。
 

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