妹尾ゆふ子 『NAGA 蛇神の巫』
2008年4月2日 読書
ハルキ文庫、2000。タイトルは伸ばして「ナーガ」。※以下、すみません、ネタバレにはご注意ください。
<受験に失敗した従兄弟[いとこ]を励まそうとメールを書いている涼子の前に、当の渉[わたる]がCRTから出現! 一体、渉に何が起こっているの!? それは二人が正月に経験した神儀を契機とした、蛇神と巫[みこ]の不思議な物語の始まりだった……。渉と涼子は、秘せられし神、言織比売[ことおりひめ]を見出せるか? 妹尾ゆふ子が巧みな筆致で、世紀末に舞う古き神々を描いた現代SFファンタジー、書き下ろし。>([ ]はルビ、表紙カバーより。)
↑これだけだとなんのことやら、かな(汗)。「Aを契機としたBの始まり」って日本語としてちょっと複雑?(そうでもないか)。読んでいても、因果関係というかが意外とわかりにくかったかな、この小説。たんに私の頭がよくないせいかもしれないけれど。そういえば、日本の神話(みたいなもの)が絡んだ小説と、自分はどうも相性がよくない気がする。以前読んだ、瀬川ことび『7』にしても、竹本健治『クレシェンド』にしてもハズレだったし。
序章の次、第一章は、お母さんが主人公(中森涼子・高校2年生)に「本家の渉さん、浪人だって」と言う場面から始まっている。ただ、でも、それが(2000年の)3月27日の話で、そのあといとこの渉(森宮渉)がパソコンのなかから出てきたりするのだけれど、小説は、その1日のことと、話が1月1日に戻って、なんていうかその3月27日にいたるまで(日付はとびとび)が交互に書かれている。←説明が下手でもうしわけない(汗)。なので、渉くんに関しては、浪人生活が描かれているわけではなく、浪人(生活)にいたるまでが描かれている感じ。“受験生小説”としては、主人公も今年は高校3年生、どうして大学に行くのか、みたいな話(やりとり)は書かれていたと思う。
ネタバレしてしまうけれど、最後に時間が飛んで、ゴールデン・ウィークの5月5日に。渉は4月から「代々木にある予備校」に通っているとのこと。そういえば、渉の家ってどこにあるんだっけ?(読み直さないとわからないな…、付箋くらい貼っておけよ、自分(涙))。
[追記(2016.09.06)]知らなかったんだけど、作者のサイトに後日談がある。「NAGA 紙飛行機の行方」という作品。
<受験に失敗した従兄弟[いとこ]を励まそうとメールを書いている涼子の前に、当の渉[わたる]がCRTから出現! 一体、渉に何が起こっているの!? それは二人が正月に経験した神儀を契機とした、蛇神と巫[みこ]の不思議な物語の始まりだった……。渉と涼子は、秘せられし神、言織比売[ことおりひめ]を見出せるか? 妹尾ゆふ子が巧みな筆致で、世紀末に舞う古き神々を描いた現代SFファンタジー、書き下ろし。>([ ]はルビ、表紙カバーより。)
↑これだけだとなんのことやら、かな(汗)。「Aを契機としたBの始まり」って日本語としてちょっと複雑?(そうでもないか)。読んでいても、因果関係というかが意外とわかりにくかったかな、この小説。たんに私の頭がよくないせいかもしれないけれど。そういえば、日本の神話(みたいなもの)が絡んだ小説と、自分はどうも相性がよくない気がする。以前読んだ、瀬川ことび『7』にしても、竹本健治『クレシェンド』にしてもハズレだったし。
序章の次、第一章は、お母さんが主人公(中森涼子・高校2年生)に「本家の渉さん、浪人だって」と言う場面から始まっている。ただ、でも、それが(2000年の)3月27日の話で、そのあといとこの渉(森宮渉)がパソコンのなかから出てきたりするのだけれど、小説は、その1日のことと、話が1月1日に戻って、なんていうかその3月27日にいたるまで(日付はとびとび)が交互に書かれている。←説明が下手でもうしわけない(汗)。なので、渉くんに関しては、浪人生活が描かれているわけではなく、浪人(生活)にいたるまでが描かれている感じ。“受験生小説”としては、主人公も今年は高校3年生、どうして大学に行くのか、みたいな話(やりとり)は書かれていたと思う。
ネタバレしてしまうけれど、最後に時間が飛んで、ゴールデン・ウィークの5月5日に。渉は4月から「代々木にある予備校」に通っているとのこと。そういえば、渉の家ってどこにあるんだっけ?(読み直さないとわからないな…、付箋くらい貼っておけよ、自分(涙))。
[追記(2016.09.06)]知らなかったんだけど、作者のサイトに後日談がある。「NAGA 紙飛行機の行方」という作品。
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