連城三紀彦 「私の叔父さん」
2008年5月27日 読書
『恋文』(新潮社、1984/新潮文庫、1987)所収、5篇中の5篇目。カメラマンの田原構治(45歳)は、大学受験のために下関から上京していた姪孫(まためい、姪の娘)の香川有美子(18歳)から、「母さんのこと愛してたんでしょう?」と言われ、有美子を生んですぐに亡くなった姪の有希子(構治より6歳下)のことをあれこれと思い出す、みたいな話。――ちょっと艶っぽいかな(そうでもないか)。自転車が出てくるけれど、この小説も“自転車=青春”みたいなことになっている。あと、また○○小説かよ! みたいなことも思ったけれど、それはそれとして。思うに、こういう小説をよいと思ってしまうあたり、自分もやっぱりいい歳をしたおっさんなのかな(あ゛ー)。でも、よい短篇小説だと思うので、お薦めはお薦めです。別に私が薦めなくても、直木賞受賞作(のうちの1篇)だけれど。そういえば、やっぱり叔父(伯父)と姪、叔母(伯母)と甥は結婚できないらしい(知らなかったです)。
有美子は大学(2つ)には受からなかったようだけれど、大学が駄目だったら祖母(香川郁代、構治の姉、62歳)と祖母が経営する喫茶店で働く約束をしていたらしく、とりあえず働き始めていて、浪人生にはなっていない(なので、取りあげる必要はなかったけれど、まぁいいか)。お父さんの布美雄(婿養子に入っているので同じ苗字、構治より3つ歳下)は、自分で開いた水道屋で働いている。
有美子は大学(2つ)には受からなかったようだけれど、大学が駄目だったら祖母(香川郁代、構治の姉、62歳)と祖母が経営する喫茶店で働く約束をしていたらしく、とりあえず働き始めていて、浪人生にはなっていない(なので、取りあげる必要はなかったけれど、まぁいいか)。お父さんの布美雄(婿養子に入っているので同じ苗字、構治より3つ歳下)は、自分で開いた水道屋で働いている。
コメント