なんていうか、笑えないな。『ハッピーエンドにさよならを』(角川書店、2007)所収、11篇中の2篇目(本の後ろのほうを見ると、あまり最近のものではないらしいというか、この1篇の初出は『小説すばる』1999年3月号らしい)。おんぼろの借家に暮らしている常盤さんちの秘密とは? みたいな話。浪人生が出てくると言ってしまうだけで、すでにネタバレしてしまうし、言いたいことがほとんど言えないな、この小説(涙)。でも、これも、東大入学が諦めきれないで、長いこと浪人生活を続けている人が読むとよいような内容ではあるかも。東大に入れば(私は入ったことがないけれど)何もかもが帳消しになるような、バラ色の未来が待っている、なんてことは、しょせん幻想だろうしね。このブログでは何度も書いている気がするけれど、やっぱり浪人生活は3年くらいが上限だな、と改めて思った次第です。

[追記]収録本の文庫化は、2010.9。角川文庫。
 

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