上・下。双葉社、1994/双葉文庫、1996。正直に言ってぜんぜん面白くなくて、読み終わるのがかなりしんどかったです、上下巻合わせてなんと約1000ページ! 私は本を読むのがすごく遅いんだよね、はぁ…。※毎度書いていますが、以下、ネタバレ注意です。
「○○小説」とひと言でいうとしたら、やっぱり「家族小説」かな。9月21日(1991年)、主婦の高浜則子が車中で殺害される。――主な視点人物は2人いて、1人は則子の高校生の娘の真裕子(まゆこ)で、要するにお母さんが殺されて突然いなくなってしまって、自分は家族はどうなるかどうするか、みたいな話。もう1人は、容疑者として逮捕される真裕子が通う学校(私立M女子学園高校)の教師、松永秀之の妻である香織。こちらはなんていうか、私のせいではないのに、みたいなちょっと身勝手な性格で、人生を転落していくような面も。――全体的には女の子(女性)の成長物語というか、大なり小なり苦境に立たされている女の子(女性)の生きる道、というか? でも、何がどうなる・誰がどうするといった目に見えることより、心理的な動きが書かれているような小説。ただ、うーん…、犯罪被害者の遺族や加害者の家族の心理を描くにしても、読者にも想像力はあるわけだから、もっと省略して書いてくれてもいいような…。←あぁまた読むのがたいへんだった、みたいな愚痴に戻っているよ(汗)。そう、新聞記者にしても検事(裁判が始まるから出てくる)にしても、こんなに素人っぽい(あるいは新人的な)人っているのかな? だったら最初から素人(/新人)に設定すればいいのに。そんなことより、全体的に登場人物に聡明な人が1人もいない気が…。そういえば最初、ふつうの推理小説だと思って読んでいたからかな(名探偵はどこに?みたいな(汗))。メインキャラの女子高生にしても(元)教師の妻にしても、考えていることだけでなく、そもそも感性がちょっと鈍くない? それとも、読み取るほうの私の感度が悪いのか、なんなのか。
で、本題というか。則子の上の娘=真裕子の姉の高浜千種(ちぐさ)が2浪の浪人生。高田馬場にあるW学院という予備校に通っているらしい。「通っている」というか、お母さんが亡くなって少ししてから、ちゃんと通い始めている。5年前から(だっけ?)床や壁にしみや傷ができてしまう、家にある物にあたる系の家庭内暴力を発揮していて、お母さんが亡くなった日の当日も、うるせぇっ!ばばあ、的な定番文句をいくつか吐いて外出している。もちろん亡くなったあとで天国に(?)謝っている様子。そう、どこに書いてあったんだっけな、…見つからないや(涙)、たしか高校のときの同級生、というか3年生のときのクラスかな、その中でこの人だけが2浪していると書かれていたと思う。これはすごく悲しい情報だよね(涙)。女子校だから情報網が発達していて本人にまで到達しまうとか? あ、お母さんが元担任の松永(書き忘れていた、姉妹は同じ高校)にお姉ちゃん(千種)のことを相談したりしていたから、元担任から母親への直接情報なのか? というか、そんなことはどうでもいいや(汗)。あとは……読んでいたときのメモを見てみると、「姉視点(の箇所)がないのはなぜ?」とある。そういえば(書いたときの記憶はすでにない)どうしてなのかな? 新聞記者の建部(智樹)の関心も、最初はお姉ちゃんにあるのに、だんだんと妹のほうに移ってしまう。若いほうがいい、高校生という名のブランド?(違うか)。――話を戻して、正月は2日から予備校の「入試直前のゼミ」に通ったりしているお姉ちゃんの受験とその結果はといえば、<全部で十個以上の大学と学部を受けた。現役と一浪の時には国立を狙っていたのだが、今回は私立だけにしぼって>(下、p.148)受験して、<結局、三つの大学に受かり、三月に入ってから、ようやく姉は自分の行く大学を決めた>(同頁)とのこと。3大学の、それぞれいくつの学部に受かったのかわからないけれど、1学部ずつなら10分の3未満(3割未満)の合格率? それなら(仮定の話)学力的に2浪していても別に不思議ではないかもしれない。あるいはプライドが高くて高望みだったとか? ちなみに、大学に受かったあとは性格がさらにだんだんとソフト化している。
受験がらみのことでは、この年(1992年)、高校3年になっている妹の真裕子も、夏期講習で高田馬場にある予備校に通い出す(お姉ちゃんと同じところ?)。そこで友達ができて(ほかの高校に通う富田杏奈)、近くの「デジャヴュ」という店で2人の浪人生(森下研也・北野雅樹)とも知り合いになる(cf.『二十四時間』)。仲間4人でボーリングとかに遊びに行ったりとかして、そのうちの1人、研也からは告白されて(杏奈が研也のことが好きだということもあって)真裕子は好きにならない、と決めているけれど、家に送られたときに近所の公園でキス、みたいなことも。初めてのキスは浪人生の味――それはいいけれど(ちょっと言ってみたかっただけです(汗))、この研也くんに対しては、浪人生のくせに高校生と付き合っている場合か!とは多少言っておきたいな。でも(ネタバレしてしまうけれど)翌年(1993年)、真裕子は現役で大学に合格して、付き合いだした研也&杏奈は、なかよく2浪&1浪のコンビに。そう、夏期講習が終わっても予備校には通い続けている。志望は、農学部らしい。どうして農学部志望なのかは、母親が殺されたことに関係している。杏奈との会話、<「農学部って、そんなに多くないよねえ?」/「明治と、農大と、日大、あと玉川、かな」>(p.253)。これは偏差値順?(『あなた』にもそんな箇所があったような…)。農学部、たぶんもっとあるからやっぱり調べたほうがいいやね。
(毎度のことだけれど、文章がめちゃくちゃだな。読みにくくてすみません。誰も読んでいないかもしれないけれど。)
「○○小説」とひと言でいうとしたら、やっぱり「家族小説」かな。9月21日(1991年)、主婦の高浜則子が車中で殺害される。――主な視点人物は2人いて、1人は則子の高校生の娘の真裕子(まゆこ)で、要するにお母さんが殺されて突然いなくなってしまって、自分は家族はどうなるかどうするか、みたいな話。もう1人は、容疑者として逮捕される真裕子が通う学校(私立M女子学園高校)の教師、松永秀之の妻である香織。こちらはなんていうか、私のせいではないのに、みたいなちょっと身勝手な性格で、人生を転落していくような面も。――全体的には女の子(女性)の成長物語というか、大なり小なり苦境に立たされている女の子(女性)の生きる道、というか? でも、何がどうなる・誰がどうするといった目に見えることより、心理的な動きが書かれているような小説。ただ、うーん…、犯罪被害者の遺族や加害者の家族の心理を描くにしても、読者にも想像力はあるわけだから、もっと省略して書いてくれてもいいような…。←あぁまた読むのがたいへんだった、みたいな愚痴に戻っているよ(汗)。そう、新聞記者にしても検事(裁判が始まるから出てくる)にしても、こんなに素人っぽい(あるいは新人的な)人っているのかな? だったら最初から素人(/新人)に設定すればいいのに。そんなことより、全体的に登場人物に聡明な人が1人もいない気が…。そういえば最初、ふつうの推理小説だと思って読んでいたからかな(名探偵はどこに?みたいな(汗))。メインキャラの女子高生にしても(元)教師の妻にしても、考えていることだけでなく、そもそも感性がちょっと鈍くない? それとも、読み取るほうの私の感度が悪いのか、なんなのか。
で、本題というか。則子の上の娘=真裕子の姉の高浜千種(ちぐさ)が2浪の浪人生。高田馬場にあるW学院という予備校に通っているらしい。「通っている」というか、お母さんが亡くなって少ししてから、ちゃんと通い始めている。5年前から(だっけ?)床や壁にしみや傷ができてしまう、家にある物にあたる系の家庭内暴力を発揮していて、お母さんが亡くなった日の当日も、うるせぇっ!ばばあ、的な定番文句をいくつか吐いて外出している。もちろん亡くなったあとで天国に(?)謝っている様子。そう、どこに書いてあったんだっけな、…見つからないや(涙)、たしか高校のときの同級生、というか3年生のときのクラスかな、その中でこの人だけが2浪していると書かれていたと思う。これはすごく悲しい情報だよね(涙)。女子校だから情報網が発達していて本人にまで到達しまうとか? あ、お母さんが元担任の松永(書き忘れていた、姉妹は同じ高校)にお姉ちゃん(千種)のことを相談したりしていたから、元担任から母親への直接情報なのか? というか、そんなことはどうでもいいや(汗)。あとは……読んでいたときのメモを見てみると、「姉視点(の箇所)がないのはなぜ?」とある。そういえば(書いたときの記憶はすでにない)どうしてなのかな? 新聞記者の建部(智樹)の関心も、最初はお姉ちゃんにあるのに、だんだんと妹のほうに移ってしまう。若いほうがいい、高校生という名のブランド?(違うか)。――話を戻して、正月は2日から予備校の「入試直前のゼミ」に通ったりしているお姉ちゃんの受験とその結果はといえば、<全部で十個以上の大学と学部を受けた。現役と一浪の時には国立を狙っていたのだが、今回は私立だけにしぼって>(下、p.148)受験して、<結局、三つの大学に受かり、三月に入ってから、ようやく姉は自分の行く大学を決めた>(同頁)とのこと。3大学の、それぞれいくつの学部に受かったのかわからないけれど、1学部ずつなら10分の3未満(3割未満)の合格率? それなら(仮定の話)学力的に2浪していても別に不思議ではないかもしれない。あるいはプライドが高くて高望みだったとか? ちなみに、大学に受かったあとは性格がさらにだんだんとソフト化している。
受験がらみのことでは、この年(1992年)、高校3年になっている妹の真裕子も、夏期講習で高田馬場にある予備校に通い出す(お姉ちゃんと同じところ?)。そこで友達ができて(ほかの高校に通う富田杏奈)、近くの「デジャヴュ」という店で2人の浪人生(森下研也・北野雅樹)とも知り合いになる(cf.『二十四時間』)。仲間4人でボーリングとかに遊びに行ったりとかして、そのうちの1人、研也からは告白されて(杏奈が研也のことが好きだということもあって)真裕子は好きにならない、と決めているけれど、家に送られたときに近所の公園でキス、みたいなことも。初めてのキスは浪人生の味――それはいいけれど(ちょっと言ってみたかっただけです(汗))、この研也くんに対しては、浪人生のくせに高校生と付き合っている場合か!とは多少言っておきたいな。でも(ネタバレしてしまうけれど)翌年(1993年)、真裕子は現役で大学に合格して、付き合いだした研也&杏奈は、なかよく2浪&1浪のコンビに。そう、夏期講習が終わっても予備校には通い続けている。志望は、農学部らしい。どうして農学部志望なのかは、母親が殺されたことに関係している。杏奈との会話、<「農学部って、そんなに多くないよねえ?」/「明治と、農大と、日大、あと玉川、かな」>(p.253)。これは偏差値順?(『あなた』にもそんな箇所があったような…)。農学部、たぶんもっとあるからやっぱり調べたほうがいいやね。
(毎度のことだけれど、文章がめちゃくちゃだな。読みにくくてすみません。誰も読んでいないかもしれないけれど。)
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