小学館、2006/小学館文庫、2008。手もとにあるのは文庫のほう。中村航ってやっぱり、なんていうかちょっとうそくさいよな…。それはともかくとして、これを書いているいまは2月(2009年2月)なので、もうすぐ大学に合格できて長かった受験生生活と、さよならできる浪人生も多いかと思うけれど、そういう(受験が終了した)方に、この小説の冒頭のところの10頁くらい(pp.6-15、「その一、スクランブル」の前半)がとてもおすすめです。予備校の祝賀会とそのあとのことが描かれている。祝賀会が終わってまず予備校の近くの川原へ、次にスクランブル交差点で合格したことを叫んだ人を胴上げしたり…。ちょっと、高校の文化祭が終わったあとのようなノリっぽいかな。でも、たいして仲がよかったわけではない(予備校だからね)仲間たちと、こういう形で喜びを分かち合えることができたら最高かもしれない(というか、やっぱり中村航はうそくさいと思う)。例えば、先に大学に受かっている友達とかに「大学、受かったよ」とか言っても、「おめでとうよかったね」のひと言で終わっちゃいそうだもんね(そうでもないか、仲の良さによる?)。
 

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