鈴井貴之 『ダメ人間 溜め息ばかりの青春記』
2009年12月27日 読書
メディアファクトリー、2009。個人的にこの手のタイトルの本はつい手にとってしまう癖があって、今回のようにときどき買ってしまうことも。帯の俳優・大泉洋による推薦文の下には<伝説的人気番組『水曜どうでしょう』(HTB)の“ミスター”こと鈴井貴之の、初!エッセイ的私小説。>とある。序章というかまえがきというかにも書かれているけれど(p.10)、やっぱり一応「小説」であるらしい。で、まだ4分の1くらいしか読んでいないけれど([追記]1週間後くらいに読了)、なんていうか、ひとことで言って、まじめ? よくわからないけれど、エッセイでも小説でも「大人」になってから書くと、こういう反省的なものになってしまうのかな? ま、「大人」の種類によるか。この人、芸能関係の人にしては文章が中途半端にうまくて、なんだろう、よくできた自費出版の自分史本を読まされているような感じが。自分も溜め息ばかり人間、自己嫌悪人間だから人のことは言えないけれど、読んでいてぜんぜんテンションが上がってこない(涙)。もうしばらく我慢して読み続ければ、面白くなってくるのかな?(うーん…)。([追記]最後まで読んでもテンションはあがらず(涙)。)
「僕」は1962年、北海道生まれ。1浪目は実家にいたのかな、札幌に出てきた2浪目(1982年)のあたりから話が始まっている。北大近くのアパートで1人暮らしをしながら予備校に通っている。でも、そのアパートの近くには、北大に通っている小中学校のときの友達(M本くん)のアパートなどがあって……詳しいことはもういいや、今回は省略です(汗)。ただ、そう、浪人中に社会人の彼女もいたらしい。あと、2浪目の受験で、滑り止め1校以外すべて落ちて(東京にも行けなくなって)札幌の街をさまよい歩いたりもしている(“受験生小説”のお約束: 受験に失敗→街を彷徨)。読んでいるとこの浪人2年目はけっこう濃い1年(浪人2年目)だよね。そうでもない?(でも、自分も20歳くらいのころは、いまよりずっと1年が長く感じていたような)。
([追記]上で触れた、浪人中に付き合っていた彼女とは遠距離恋愛ののちに別れているのだけれど、数年後にその彼女から結婚式の招待状が届いて、「僕」は参加している。“浪人”とは関係ない箇所だけれど、嘘っぽいというか小説っぽいというか、読みどころの1つかもしれない。ちょっと涙? 関係ないけれど、最後まで読むと、本人は否定しているけれど、この人、やっぱりけっこうもてる人だよね。)
[追記]その後、文庫化される(MF文庫ダ・ヴィンチ、2012.2)。続編(=『ダメダメ人間』)も出ているけれど、私は未読です。
「僕」は1962年、北海道生まれ。1浪目は実家にいたのかな、札幌に出てきた2浪目(1982年)のあたりから話が始まっている。北大近くのアパートで1人暮らしをしながら予備校に通っている。でも、そのアパートの近くには、北大に通っている小中学校のときの友達(M本くん)のアパートなどがあって……詳しいことはもういいや、今回は省略です(汗)。ただ、そう、浪人中に社会人の彼女もいたらしい。あと、2浪目の受験で、滑り止め1校以外すべて落ちて(東京にも行けなくなって)札幌の街をさまよい歩いたりもしている(“受験生小説”のお約束: 受験に失敗→街を彷徨)。読んでいるとこの浪人2年目はけっこう濃い1年(浪人2年目)だよね。そうでもない?(でも、自分も20歳くらいのころは、いまよりずっと1年が長く感じていたような)。
([追記]上で触れた、浪人中に付き合っていた彼女とは遠距離恋愛ののちに別れているのだけれど、数年後にその彼女から結婚式の招待状が届いて、「僕」は参加している。“浪人”とは関係ない箇所だけれど、嘘っぽいというか小説っぽいというか、読みどころの1つかもしれない。ちょっと涙? 関係ないけれど、最後まで読むと、本人は否定しているけれど、この人、やっぱりけっこうもてる人だよね。)
[追記]その後、文庫化される(MF文庫ダ・ヴィンチ、2012.2)。続編(=『ダメダメ人間』)も出ているけれど、私は未読です。
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