連作集『幻日』(小学館、2003/小学館文庫、2006)所収、7篇中の5篇目。ひと言でいえばホラー小説、かもしれないけれど、けっこう実話らしいです。

実家は岩手県にある病院、「ぼく」(=岳彦、3浪して今は早稲田の商学部に)の代わりに――勉強せずに本を読んだりしている兄を見るに見かねて――医学部を目指している2浪中の弟=史郎(前年度は兄と同じアパートで暮らして兄と同じく「代々木のゼミナール」に、今年度は「仙台の医学部受験を専門とする予備校」に)が、私大(慶応など)受験のために上京して兄のアパート(前年度とは別の場所)にやってくる、みたいな始まり、冒頭は。ネタバレしてしまうけれど(しないか)、弟はその年(国立の)岩手医大に合格している。――全体的な感想としては、やっぱり怖いというよりも、亡くなっている弟の友人=広隆くんがかわいそうだなと思ったです(毎度、幼稚な感想で申しわけない(汗))。

お兄さん(「ぼく」)が大学3年のときが1972年らしいから、えーと、時代的には、

  兄(3浪)…1967年~1969年。
  弟(2浪)…1969年~1970年。

こんな感じか(「年」というか「年度」)。
 

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