五十嵐雄策 『小春原日和の育成日記』
2010年4月23日 読書
電撃文庫、2009。「あとがき」に「新シリーズ」とあるけれど、2巻目がなかなか出ない。ひと言でいえば、超難関お嬢様高校合格大作戦! みたいな内容(言い方が古いですかそうですか(涙))。語り手(あまり使われていないけれど「俺」)=高校生の晴崎祐介は、築70年のアパート『桜乃日和荘』の管理人代行をしている。住人の1人、ほとんど文字通りに影が薄い『セピアちゃん』こと、中学3年生の小春原日和(こはるばら・ひより、14歳)から、ある日“おとなのじょせい”にしてほしいの、イコール姫乃宮女学院(高等部)に入りたいので協力してほしい、みたいなことを言われる。それにダメ住人トリオ――17歳ニート女子・23歳浪人生女性・45歳無職男性――も協力していくというか、それぞれに得意なこと(礼儀作法・楽器・写真)で日和にレッスンをつけ始める。
ライトノベルにありがちなことかもしれないけれど(谷川流“涼宮ハルヒ”とか)、この作者もけっこう言葉を言い換える人だね。ただ、それが個人的にあまり面白く感じなかったというか。例えば……わかりやすそうなところを挙げれば、祐介がお風呂に入ろうとしたら日和がいた、みたいな男子中高生へのサービスシーン(言い方が古い(涙))、
<いわゆる、某青色猫型ロボットアニメに出てくるシャワー好きサイレントパフューム娘状態。>(p.148)
漢字で書くと「静香ちゃん」だったっけ? こういう言い方、読んでいて面倒なだけでどこが面白いのやら、個人的にはさっぱりわからない(涙)。
我々の関心は、もちろん高校受験生の日和にではなくて、音大浪人5浪中の音色さん(美崎音色)にあるわけだけれど、うーん…、ま、どうでもいいんじゃないっすか(何が?)。5浪している理由は、<まともに試験が受けられたことがない>(p.106)からだそうだ。要するに小説にはありがちな、本人の能力(学力、音楽の才能)が欠けているわけではない、みたいな設定。具体的には――これは引用させてもらったほうが早い、本人曰く、
<「前の日についつい深夜映画を観ちゃって朝起きられなかったり、必勝を願って食べた夕飯のトンカツにあたってお布団から動けなかったり、間違えて日本地図を持っていったら迷子になって試験会場に辿り着けなかったりで、唯一受けられたのが予備校の入学試験だけなの~……しくしく……」>(同頁)
とのこと。ちなみに、日和の試験結果はわかるけれど、音色さんの今年(今年度)の受験結果については最後まで読んでも書かれていない(なぜ?)。(関係ないけれど、カバー折り返しの自己紹介(?)を読むと、もしかして作者じしんが司法試験浪人中?)
ライトノベルにありがちなことかもしれないけれど(谷川流“涼宮ハルヒ”とか)、この作者もけっこう言葉を言い換える人だね。ただ、それが個人的にあまり面白く感じなかったというか。例えば……わかりやすそうなところを挙げれば、祐介がお風呂に入ろうとしたら日和がいた、みたいな男子中高生へのサービスシーン(言い方が古い(涙))、
<いわゆる、某青色猫型ロボットアニメに出てくるシャワー好きサイレントパフューム娘状態。>(p.148)
漢字で書くと「静香ちゃん」だったっけ? こういう言い方、読んでいて面倒なだけでどこが面白いのやら、個人的にはさっぱりわからない(涙)。
我々の関心は、もちろん高校受験生の日和にではなくて、音大浪人5浪中の音色さん(美崎音色)にあるわけだけれど、うーん…、ま、どうでもいいんじゃないっすか(何が?)。5浪している理由は、<まともに試験が受けられたことがない>(p.106)からだそうだ。要するに小説にはありがちな、本人の能力(学力、音楽の才能)が欠けているわけではない、みたいな設定。具体的には――これは引用させてもらったほうが早い、本人曰く、
<「前の日についつい深夜映画を観ちゃって朝起きられなかったり、必勝を願って食べた夕飯のトンカツにあたってお布団から動けなかったり、間違えて日本地図を持っていったら迷子になって試験会場に辿り着けなかったりで、唯一受けられたのが予備校の入学試験だけなの~……しくしく……」>(同頁)
とのこと。ちなみに、日和の試験結果はわかるけれど、音色さんの今年(今年度)の受験結果については最後まで読んでも書かれていない(なぜ?)。(関係ないけれど、カバー折り返しの自己紹介(?)を読むと、もしかして作者じしんが司法試験浪人中?)
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