三一新書、1963。いま手もとにあるのは、図書館本。読む本として書名がメモに入っていたのだけれど(たぶんネットで知ったもの)、間違って借りてきてしまった感じ。頑張って4割くらいは読んだのだけれど、もうけっこうです(涙)。著者は高校の先生で、とりあえず“高校生群像小説”みたいな感じ。あ、高校生といっても3年生が中心か。なんていうか、高校生向けの本なのか、教師向けの(広い意味での)教育書なのか、私にはよくわからない。でも、どちらかといえば後者かな。文章はしっかりしているし、会話に関西弁(ちょっと昔の滋賀弁?)が使われていたり、けっこう読めることは読める。

舞台となっている学校というか、登場人物たちが通っている高校は、S県立のS北高校。もともと1つの高校だったS南高校とは違って進学校ではない。書名に反して最初に登場してくるのは、男子な番村麟太郎(新聞部の部長)。話は春休みから始まっていて、作中年は1961年らしい(前年には安保闘争などが)。新聞部にしても職員会議にしても自由な議論ができて、風通しがいい学校なようだ。そう、どうでもいいことだけれど、ちょっとだけ気になったことが。麟太郎くんのお父さんは日中戦争で亡くなった、とのことだけれど、計算は合っているのかな? 1961年に18歳になる高校3年生なら、1943年か1944年生まれ。日中戦争っていつ終わったんだっけ? 第2次世界大戦と同じ?(よくわからない)。えーと、十月十日(とつきとおか)だっけ? …めんどくさいからもういいや(涙)。

直接は登場していないけれど、里岡さち(新聞部で生徒会にも所属。学校では家庭科だけれど、勉強が好きになって進学を考えている感じ)の“また従兄”の城丸正行が、2浪目が決まった東大浪人生らしい。進学校のS南高校卒。お父さんは亡くなっていて、いまは母親と2人暮らし。東京に東大助教授をしているお兄さんが1人いるらしい。さちとの会話で、東大志望の理由も語られている。予備校に通っているかどうかは不明。
 

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