朝松健 「“伍長”の自画像」
2012年2月28日 読書
連作短篇集『邪神帝国』(ハヤカワ文庫、1999)所収、7篇中の1篇目。この文庫本、市内市外の地元ブック○フをぐるぐると回って(といっても6、7件)探してみたのだけれど、なんとなく売っていそうで売っていない(涙)。私が読んだのは図書館本です。すごく面白かったけれど、例によって何のために読んだのやら自分でもよくわからない(汗)。えーと、売れないオカルト作家の「わたし」(=「A――」)が、平田(=自称&あだ名が“伍長”)に初めて会ったのは、池袋の年季の入った(?)カクテル・パブで、そのあと場所を変えて「わたし」のおごりで一緒に飲みなおしたりする。平田によれば、彼は福島出身で、美大専門の予備校に通っている日芸志望の浪人生とのこと。アパートも追い出されて住所不定の貧乏画学生(あるいは画学生未満)。――2度落ちたと言っているから2浪? 高校は(工業高校の建築科は落ちて)夜間の普通科に通っていたらしい。高校が定時制の4年で、浪人が2年目だから、20歳か21歳か。どうでもいいけれど、日芸志望の浪人生が出てくる小説は今回初めて読んだかもしれない(結果的にそこに受かる受験生が出てくる小説は、以前、読んだことがある気がする)。よく覚えていないけれど、漫才コンビ・爆笑問題は、太田さんは現役合格だけれど、田中くんは1年浪人しているんだっけ?(同級生で同い歳というイメージがあるけれど)。――話を戻して、でも、3ヶ月後、平田から電話があって「わたし」が会いに行くと、もう受験はやめた、みたいなことに。<イラン人によるOL殺害事件>が起こったのは、いつだっけ?(あいかわらず自分、歴史全般に弱い(涙))。というか、あのアドルフ・ヒトラーも浪人していたことがあるの?(であれば、びっくりだな)。
コメント