いま12月だけれど、今年(2012年)はほんとろくな年じゃなかったです(涙)。来年もこのまま同じ状態なのかな…(あー)。えーと、本の話というか、書いておかないと忘れてしまうので、自分のための備忘メモです、以下。東日本大震災が起こった昨年以上に今年は本を読まなかったようで――でも、5月~6月くらい(もう半年以上も前の話だけれど(汗))は、自分としてはまだわりと小説を読んでいたらしく――手書きのメモ(ぐちゃぐちゃ)を見てみると、伊井直行『会社員とは何者か? 会社員小説をめぐって』(講談社、2012.4)を読んだあとに、そこで取りあげられている小説や、それ以外の会社員が主人公の小説や、会社員とはぜんぜん関係のない小説など…を読んでいた模様、自分。タイトルを書き出しておくと、

  青山七恵『窓の灯』(河出文庫、表題作以外の1篇「ムラサキさんのパリ」も読了)
  浅田次郎「特別な一日」(『夕映え天使』新潮文庫)
   …現社長とは高校・予備校・大学で同級生。
  伊井直行「星の見えない夜」(『さして重要でない一日』講談社文芸文庫版)
   …部長の息子が浪人中。というか、宅浪生は電話番か!
  井伏鱒二「山椒魚」/「休憩時間」(岩波文庫版、前者は再読)
  大岡昇平「盗作の証明」(『最後の目撃者』集英社文庫)
   …青井浩(=丸木浩、23歳)は池袋のQ大に入るまで2浪。
  開高健「巨人と玩具」(『パニック・裸の王様』新潮文庫)
  源氏鶏太「英語屋さん」(『初恋物語』角川文庫、再読…かな)
  清水義範『柏木誠治の生活』(新潮文庫)
   …何か事件が起こりそうでも起こらない、これが究極のサラリーマン小説? 甥が元1浪。というか、東京の親戚の家は受験の宿代わり?
  清水義範『青山物語』(光文社文庫、全3巻中の2巻)
   …2巻目を持っていなくて、ブックオフで探したけれど見つからず。1巻目と3巻目だけ読む。
  朱川湊人「朱鷺色の兆」(『かたみ歌』新潮文庫)
   …浅田次郎を読んだあとに読みたくなって、朱川湊人。回想で浪人中の話(夏の海辺)があったと思う。
  庄野潤三「プールサイド小景」(中央公論社の全集)
  高見順「故旧忘れ得べき」(学研の全集)
   …自殺した人は昔、高等学校に入るのに1浪している?
  長嶋有『泣かない女はいない』(河出文庫、表題作以外の1篇も読了)
  盛田隆二「きみがつらいのは、まだあきらめていないから」(同名書、角川文庫)
  レイモンド・カーヴァー「収集」(村上春樹訳、中公文庫、再読)
  ナサニエル・ホーソーン「雪少女」(岩波文庫の短篇集、再読)
   …「バートルビー」と好対照?
  ハーマン・メルヴィル「書写人バートルビー」(柴田元幸訳)

という感じ(作者名50音順、外来なのはアルファベット順。というか書き出すの疲れた(涙))。なんだか例によってばらばらと読んでいて――ジャンルも意外とばらばら?(涙)。でも、全部足せば10冊ぶんくらいにはなるかな…。どれもこれも、具体的な内容がほとんど忘却の彼方だけれど。そういえば(小説は)初めて読んだ開高健がとても新鮮で、面白かった記憶がある。手書きのメモ(B5のノートだけれど、“読書ノート”などというたいそうなものではない(涙))を見ると、山口瞳『江分利満氏の優雅な生活』(新潮文庫)は読み始めて、また途中で挫折してしまった模様(というか、最後まで読めなかった記憶もちゃんとある)。伊藤たかみ「八月の路上に捨てる」(同名書、文春文庫)と絲山秋子『沖で待つ』(文春文庫)の2作は、読もうとしてそのまま読まずじまい(だった模様)。

あまり関係ないけれど、たまたま小手鞠るい『早春恋小路上ル』(幻冬舎文庫、『それでも元気な私』改題)という本(自伝的な小説)を持っていて――気づいたのだけれど、伊井直行は『会社員とは~』や、自筆の年譜(講談社文芸文庫に付いている)を読むと、小手鞠るいと同じみたいだよね、1978年に大学を卒業して京都の小さな出版社に就職、という意味で。

  伊井直行 … 1953年生まれ、宮崎県出身。1浪(上京してYゼミ)して慶応大学。大学で1年休学。
  小手鞠るい … 1956年早生まれ、岡山県出身。現役で同志社大学。

「京都」といっても広そうだし、「出版社」といっても色々あるようだし(京都だからたくさんありそうだし)、比較してもあまり意味はないかもしれないけれど。あと、高橋源一郎『文学じゃないかもしれない症候群』(朝日文庫)の「労働と人生」という箇所で、伊井直行『雷山からの下山』(1991)が取り挙げられているのだけれど(フランツ・カフカ「変身」も持ち出されているし)、高橋源一郎は『会社員とは~』について何の発言もしていないのかな?

~・~・~・~・~・~・~・~・~
来年(2013年)の読書予定としては、――いま手もとにある浪人生が主人公(一応)の小説は、次の2つだけ。

 ・梶山季之『日本人ここにあり』(角川文庫、全3巻)
 ・大谷羊太郎『5秒間の空白』(ノン・ポシェット、『青春の仮免許』改題)

どちらもいまいち読む気がしない…。ま、桜が散るくらいまでには読めたらいいかな(やる気なし(涙))。あと(官能小説やBL小説、ノベライズのたぐいを除くと)花村萬月『風転』(集英社文庫、全3巻)と柄刀一『密室キングダム』(光文社文庫)も買ってあって――いちおう浪人生が主人公だけれど、まったく読む気がしない(後者はぶ厚いし、“浪人”がほとんど関係ないし)。ほかに主人公以外のものなら手もとに2、3冊あるので、それらも読めたら読みたい。――いずれにしても、すでに開店休業状態なこのブログ、細々とやっていけばいいや(汗)。いまはそんな気持ちです。
 

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