桐野夏生 「REAL」
2013年4月15日 読書
本屋でなかを見て、小川洋子「小石を拾いに」というエッセイ(?)が読みたくて、『新潮』2013年5月号を買ってしまう。たった2ページのために…無駄遣いすぎる(涙)。で、あとでゆっくり見てみたら「創作特集」のうちの1篇として、この小説(掌篇小説)が掲載されていた(pp.104-13)。3年前(2010年)に浪人中の娘(キョウコ、あと3日で20歳)に自殺された中年女性(アサミ)が、サンパウロにやってきてストリートチルドレンを支援している友人(ヨシエ)と再会して――ま、あらすじは置いておいて。個人的には村上春樹「タイランド」(『神の子どもたちはみな踊る』)をちょっと思い出す。それはそれとして、自分、最近(昔からそうだったかもしれないけれど)純文学系の小説が読めなくて読めなくて(涙)。あ、文芸誌に掲載といっても(芥川賞ではなくて直木賞を受賞している)桐野夏生だけれど。とにかく、何が言いたいのやら私には理解できなかったです(すみません)。なんだろう、でも、「浪人」設定には何かしら意味があるのかな? うーん…。(例によって「浪人生=自殺する」みたいなイメージ? だとしたら個人的にそれ、もううんざり…。)
[追記]『奴隷小説』(文藝春秋、2015.1)に収録されているようです(未確認)。
[追記]『奴隷小説』(文藝春秋、2015.1)に収録されているようです(未確認)。
コメント