2016年10–12月。

2021年9月8日 読書
※以前ツイッターで書いたものです。少し加筆修正、補足ありです。



6. 2016年10月号。検索していて今ごろ知った。梅田の予備校。>RT
※何をリツイートしたのかわからない。これはなんだろう、気になる。

5. この前、たまたま芹沢光治良『麓の景色』という小説を読んだばかりだったので、↓この娘さんの話が興味深かった。
※何をリツイートしたのかわからない。

4. RTに関して。『コクリコ坂』(2011)いまだに観れてなくて。Wikipediaによれば「映画版の時代設定は1963年5月-6月」「職業も獣医師から医師に変更」。1963年か...。(宮崎駿は1941年早生まれ。)
※何をリツイートしたのかわからない。

3. 宇能鴻一郎「白鳥の蜜」(初出『別冊小説現代』1967年10月)読了。『逸楽』(講談社、1968.7)に収録されているらしいけど、アンソロジー『現代作家代表作シリーズ 好色の系譜』(講談社、1969.6)で読んだ。意外と浪人生(上京予備校生)小説だった。受験生にはお薦めしないけど。

3.1. 筒井康隆「慶安大変記」(『アルファルファ作戦』など所収)。初出は「慶安の変始末記」という題で『高3コース』1966年12月号。家の隣に大規模な予備校が。語り手は高3男子、姉がそこの予備校生。作者は当時、Yゼミの近くのビルに住んでいたらしい(徳間文庫『近所迷惑』巻末インタビュー)。

3.2. 山本義隆『私の1960年代』(金曜日、2015.9)と同じで、亀和田武『60年代ポップ少年』(小学館、2016.10)も積ん読状態になりそう。読もう(^_^;)。著者は1949年早生まれ。1浪目は代々木学院、2浪目はYゼミ。家が東京だといいよね、上京したりしなくて済むから。

3.3. 李恢成は1955年(昭和30年)上京して代々木学院に。昼間働きながら夜間部。その当時のことは「われら青春の途上にて」(初出『群像』1969年8月号)や「奇蹟の日」(初出『高一時代』1974年2月号)で描かれている。(後者のほうがお薦めかな。文春文庫『砧をうつ女』などに収録。)

3.4. 年末ですね(?)。村上春樹『女のいない男たち』が文庫化されたので(文春文庫、2016.10)、今年いちばん読まれた浪人生小説はそこに収録されている「イエスタデイ」(初出『文藝春秋』2014年1月号)かも。過去の話、語り手は当時大学生で、友人が2浪中。作者は1949年早生まれ。

3.5. 昭和40年代(1965―1974年)は真ん中に庄司薫『赤頭巾ちゃん気をつけて』(初出は『中央公論』1969年5月号、主人公は高校3年生)があるので、それ以降はあまり面白くないというか、みんな(?)“薫くんチルドレン”に見えてしまいそうな...。いやそんなこともないだろうけど。

3.6. 勝手な推測だけど、昭和50年代に入ると(1975年以降になると)、さすがに(?)旧制高校受験生が主人公の小説はかなり減るような...。昭和40年代が最後くらいな気がする。でもそんなこともないのかな...。小説家って健康に問題がなければ亡くなるまで現役だろうし。

3.7. 最後の旧制高校入試は1948年なので、例えば1浪でその時18歳だとすると、昭和50年(1975年)にはーー45歳か。ぜんぜん若いな。吉村昭「光る藻」(『遠い幻影』など所収)は1945, 6年の話だったかな、90年代に発表されたものだし(初出『新潮』1994年1月号)。

3.8. 高野悦子『二十歳の原点』の陰に隠れている感じの堀勝治『青春の彷徨』(角川文庫)。遺稿集は著者に寄り添った読み方しかいけない気がするけど、どうなんだろう? 高校まで金沢で1967年受験に失敗、大阪の日本予備校に。寮生活。第1部が浪人中のもの(手紙と日記)。国立はダメで関西学院大に。

3.9. 作家の高橋克彦は1967年高校卒業後、3浪。家が医者で当初は医学部志望。1浪目は(叔父の家がある)札幌の予備校、2浪目は自宅浪人(実家は盛岡)、3浪目は東京のYゼミ。弟さんが医者を目指すことになって結局、早稲田の商学部に。(参考文献)道又力『開封 高橋克彦』講談社文庫。

3.10. 橋本治『リア家の人々』(新潮社、2010.7、のち文庫。初出『新潮』2010年4月号)。甥の国分秀和(富山出身)が東大志望で、1968年浪人生に。誰も東大には入れない年度。(作者は1948年早生まれ。1浪していて、1968年には東大2年生。)

3.11. 地元の本屋に売っているんだけど、単行本(贅沢品)だし、迷ってしまう(地元の図書館にはないっぽい)浅田次郎『獅子吼』(文藝春秋、2016.1)。収録されている「うきよご」(初出『オール讀物』2015年8・9月号)に東大浪人が出てくるっぽい。1969年、無受験浪人。

3.12. 中野正夫『ゲバルト時代』(バジリコ、2008.6、のちちくま文庫)。「第2章 浪人生、ベ平連に出入りする」の最初のへんに「当時の国電水道橋駅前にあった、一橋学院系列の東京学院という予備校に入学手続きをし」とある(p.57、単行本)。著者は1948年生まれで、1967年の話。(続く

3.13. 続き)「一橋学院系列の」というのは本当かな? 山田克己『予備校 不屈の教育者』(2009)によれば、東京予備校・代々木学院・東京学院の3校が同じ経営だったようだ(創立者は内海政夫)。亀和田武『60年代ポップ少年』は1967年、1浪目は代々木学院。うーん...

3.14. つかこうへい。ウィキによれば(孫引きになるけど)「集英社文庫『飛龍伝~神林美智子の生涯』のあとがきの中では、「激動の1960年代を駆け抜けた中核派の学生運動家・奥浩平氏の名前がペンネームの由来」と明かしている」。1948年生まれ。高校卒業後、上京して予備校に(1浪→慶応)。

2. よくある浪人生が内容紹介では大学生に変えられてしまうパターンかも。女子の場合は大学生より高校生かな。>RT
※何をリツイートしたのかわからない。

1. 中沢新一、1950年生まれ。Wikipediaによれば「早稲田大学文学部に入学するも、翌年には東京大学教養学部理科二類に入学し(略)」。なぜ早大? 東大入試が中止された1969年、高橋源一郎や内田樹みたいに京大を受けて落ちているとか?

12月



5. 原民喜「三人」
http://aozora.gr.jp/cards/000293/files/48459_35788.html
1人は大学を2度落第している。浪人? 留年? 25歳らしい。2年前は23歳。なんか旧制ってよくわからないな(泣)。>1つ前のRT
※何をリツイートしたのかわからない。

5.1. 「大学を落第」と言えば、ふつう留年ではなくて、入試で不合格のことかな。

4. 初出に関して記載がないけど(あ、小説本の話です)、全12章で各章の長さ(ページ数)がだいたい揃っていると、何か月刊誌で1年間連載されていた? と思ってしまう。可能性は無限にあるだろうけど。

3. 北重人『鳥かごの詩』(小学館、2009のち文庫)。昭和41年春、「新聞店での住み込みが決まると同時に、康男は大塚にあるK予備校への入学手続きをした。調べた限りでは、入学金、授業料ともに、都内で一番安い予備校だった。/すぐ隣には、東大入学者数を誇る有名なM予備校があった。(略)」。

3.1. 山田克己『予備校 不屈の教育者』(2009)によれば、啓成予備校は「当時の案内書には、/「大正12年の関東大震災の際、政府の支出した義援金で設立された公益法人啓成会が公益事業の一環として経営している大学受験の教育機関であり、(略)」」(p.223)。それなら安いのも当然?

3.2. 志望は工学部の建築で、東京五輪が関係している。「建設が進む高速道路やオリンピック競技施設が[テレビの]画面に繰り返し流された。/そのとき、康男は代々木国立屋内総合競技場に目を奪われた。その体育館は、(略)」。2度目の東京五輪(の準備)も、高校生の進路に影響を与えているのかな?

2. 波多野勤子・文彦『受験期』(ポケット文春、1965)。前に図書館で借りて読んでよく覚えていないけど(通読していないかも)、確か2浪して東大、予備校は武蔵高等予備校だったと思う(あ、息子さんの方がです)。「芥川賞のすべて・のようなもの」によれば1943年生まれ(月、日が「?」)。

1. 池田満寿夫「私信|Mより」(『日付のある自画像』講談社、1977)。母親への手紙。浪人中のものは意外に少ないかな...。著者は1952年に高校を卒業、その年から東京芸大を3度受けて諦めている。よく覚えていないけど、塚本康彦『受験番号5111』(1963)と時期がかぶっているかも。

11月



11. 中上健次『路上のジャズ』(中公文庫、2016.7)で、18歳のときに書いたという小説「赤い儀式」を読んだ。「アイラーの残したもの」というエッセイに引かれている。高校生というか若者が書いている感じはする。未読だけど、「嘔吐」と言われるとやっぱりサルトルの名前が浮かんでしまう。

11.1. 続き)同エッセイによれば、中上健次は高校時代に大江健三郎『個人的な体験』(新潮社、1964.8)を読んでいるらしい。予備校講師が主人公の小説を読んだから予備校生を主人公にしたわけではないだろうけど。(あ、1946年8月2日生まれらしいので、18歳になるのはその年の8月。)

10. サルトルがノーベル賞の受賞を辞退したのは1964年。東京オリンピックの開催期間とかぶっている?

9. そういえば、久米正雄『学生時代』(短編集、新潮文庫など)がいつまで読まれていたか、という話があるけど(小谷野敦『久米正雄伝』『恋愛の昭和史』)、『東大2002 東大生活がはじまる。』(東京大学新聞社、2001.7)というムックには「受験生の手記」からの引用がある(p.281)。

9.1. どこ(何)から引用しているのかわからないけど。なんていうか、よく耳にする世代論と同じで、例外的な個人がいないわけはないと思うけど、とにかく2001年でも「受験生の手記」を読んでいた人は(少なくとも知っていた人は)いたようだ。(あ、何歳くらいの人が引用しているのかわからないけど。)

8. 伊ケ崎暁生『小説のなかの教師たち』(1986.2)。地元図書館にあったので確認してみた。第5章は「受験戦争のなかで」という題名で、「受験生の手記」も取りあげられている。(あとがきによれば本書の元になっているのは『母と子』(蒼生社)での連載(1982年7月~85年7月)らしい。)

8.1. そこの図書館には『文学でつづる教育史』(1974)は置かれていなかった。こちらのほうが古いんだよね。

7. もう今年の体育の日は過ぎてしまったけど、東京オリンピックって1964年(昭和39年)の10月だったんだね。夏というより秋か...

6. 秋元文庫の創刊は1973年らしいけど、それより前(あとで文庫化されていたり、されていなかったりだろうけど)に秋元書房から出ている本は古いというか、1960年前後のものもあるよね。ネットで知って読みたいと思っても地元の図書館には置かれてなくてすぐには無理なことが多いけど(泣)。

5. 北杜夫『楡家の人びと』(単行本は新潮社、1964.4)。個人的には未読だけど、たぶん浪人生が出てくる(誰か浪人している)と思う。(なんていうか、ざる1つ持って家の近くのありふれた川に行って、一日中砂金を探しているような行為に思えてくる。そこまでひどくはないか...。)

4. なだいなだ「トンネル」。よく覚えていないけど、亡くなっている弟が元浪人生だったと思う。初出は『文學界』1964年12月号で、ぎりぎり昭和30年代。単行本は『れとると』(大光社、1967)。

3. 『すばる』8月号の特集は 「LGBT──海の向こうから」だったみたい。「ナイロンの罠」ちょっと気になる。(RT)
※何をリツイートしたのか覚えていない。検索してみると、館淳一『ナイロンの罠』は短編集みたい。浪人生は出てくるのかな?

2. 『太陽をぶち落せ』という映画(1958年10月1日)、予備校生が出てくるっぽい。
http://movie.walkerplus.com/mv25723/
原作は宮下幻一郎とある(誰?)。同名の『太陽をぶち落せ』(同光社、1958)という本でいいのかな?(発行の月がわからないな...)。

1. 小説を求めてネット検索しているのに、小説を原作とする映画やTVドラマのほうがかかってしまって。有馬頼義「三十六人の乗客」は以前読んだけど浪人生は出てこず。「葉山一色海岸」は図書館で借りてぱらぱらと見てみたけどよくわからず。「三人の息子」(『毒薬と宰相』)は地元図書館にはない。

10月
 

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