2017年10–12月。

2021年9月13日 読書
※以前ツイッターで書いたものです。少し加筆修正、補足してあります。



3. #名刺代わりの小説10選
受験生の手記/久米正雄
竹青/太宰治
青葉しげれる/安岡章太郎
十九歳の地図/中上健次
星々の悲しみ/宮本輝
冬への順応/南木佳士
午後の時間割/藤野千夜
一実ちゃんのこと/川上弘美
もういちど生まれる/朝井リョウ
イエスタデイ/村上春樹

2. #私の2017年はこいつに捧げた
前年に続いて北斎と応為のにわかファン。NHKの関連番組を合計6つくらい見た。あと田山花袋「蒲団」にちょっとはまった。

1. そういえば、おととい本屋に行って。まだ読んでないけど、やっと確認できた。悠木シュン『花葬』(小学館、2017.4)。連作短編集で、真ん中の第3章が浪人生(男)目線のようだ。藝大志望で3浪に突入してるみたい。
※購入して第3章だけ先に読んだ。残りも読みたい。

12月



8. >RT 作者は1960年12月生まれ。
※何をリツイートしたのかわからない。

7. 小説ゆかりの地発展誓う 伊豆の踊子文学祭―河津 - 伊豆新聞
http://izu-np.co.jp/shimoda/news/20171127iz1000000014000c.html
「名作「伊豆の踊子」は1919(大正8)年11月に予備校生だった川端が伊豆を旅し、...」
※予備校生ではなく高校生(一高生)のときに決まっている、と思ってしまった。「旧制高校は旧制大学の予備校」みたいな言い方に影響された?

6. ほとんど読んでいないけど、両角長彦『メメント1993 34歳無職父さんの東大受験日記』(角川書店、2017.9)という自伝的な小説。主人公は15年前に使っていた参考書を買い直している。1993年は最後の版(1979)で、1978年頃はその前の版かな。『新々英文解釈研究』。

5. 高見順(1907年1月生)は高杉一郎(1908年7月生)と歳が近い。Wikiには「1930年に東大を卒業、研究社英和辞典臨時雇として勤務する。その後、コロムビア・レコード会社教育部に」/「1935年、(略)『故旧忘れ得べき』を『日暦』に発表、第1回芥川賞候補となり」とある。昭和5年、市河三喜の紹介。

5.1. 「小関は大学の英文科を出て、同窓がそれぞれ相応な職業についたなかで、彼ひとり勤め口がなく、親戚の中学の英語教師の紹介でどうやらこの出版社にもぐりこんだ。はいった当座三年ばかりはそこから出ている英語雑誌の編集の手伝いをしていたが、社内に英和辞書編纂部が新しくできるとその方へ回され

5.2. 、その臨時雇に来て小関と机を並べたのがこの友人であった。多分過労のためだろうが、顔色が極めて悪く、艶がなく、案外に大柄でガッシリした身体の割に大変小さいその顔は額が狭く、絶えずそこに数条の皺を浮べているなど、どう見ても社会の下積みで終始するらしい人相の同僚は、小関の神経衰弱を出

5.3. 版社のせいにしてくどくどと社主の悪辣さや貪婪ぶりをこきおろしたが、もともとその男が好きでない小関は表面ではふんふんとうなずいていたけれど、肚の中ではまるでソッポを向いていた。私立大学の英文科を出たその男は夜学の先生を二校ばかりかけ持ちでやっていて、ここでは昼間の四時間、一月三十円

5.4. の手当で働いているのだが、夜の授業の為、ここで精力を使うのを惜しんでか、もともと狡い性質のためか、部長がいないと居睡りをし、いてもすこぶるのろのろと仕事をし、仕事がなくなると馘である。辞書の完成が一日でも遅れれば遅れるだけ、彼には得なわけである。その為、仕事をサボッているように小

5.5. 関には見え、その汚い根性に腹が立ってならなかった。これはあまりに穿ち過ぎていると小関は思い、自分も亦この男と同様社主に搾取されている仲間であるのに、そして学生時分には学内の左翼組織の一員であった自分がこれはなんとしたことだろうと反省し、却って自己嫌悪に襲われる時もあったけれど、さ

5.6. りとてその男を好きになることはできなかった。三十円のはした金とその男はいうが、自分は一月働いて六十円だ。細かい仕事のため眼が疲れ、夜は新聞を読むのさえ大儀な位、自分はその六十円で一心に働いている。夜学は愚か、安い翻訳の内職すらできない自分は...」『故旧忘れ得べき』より。

4. コペル君ではなくて山本君。
※何をリツイートしたのかわからない。『漫画 君たちはどう生きるか』に関連して、その原作者・吉野源三郎の『人間を信じる』(岩波現代文庫)に関してかな。

3. 遠藤周作『灯のうるむ頃』は『浮世風呂』が改題されたもの。迷子になっている人がいるみたいだから。

2. 猫路 アドレナライズ
https://amazon.co.jp/dp/B01DBBI89Y/

1. 山本義隆「駿台百年そして在職四〇年」(『駿台教育フォーラム』第31号、2017.8、pp. 115–23)を読む。田中文雄『猫路』、そして鹿島茂『神田神保町書肆街考』! おおー。でもけっこうしんみり読んでしまった(秋だからかな...)。

1.1. 検索してみると、田中文雄『猫路』は、昨年(2016年)の12月7日に、朝日新聞東京版で連載されている「東京文学散歩」(堀越正光)で取り上げられたようだ。それを読んだのかな? Amazonを見ると、電子書籍というかKindle版は昨年3月に出ている。

1.2. 田中文雄と山本師(変な組み合わせだけど)は同じ1941年生まれだね。

11月



4. ドリヤス工場『必修すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。』この前本屋で探したけど見つからなくて店員さんに探してもらった(^_^;)。帯があるとわかりづらいけど、表紙が田山花袋『田舎教師』あらすじの(主人公が受けて落ちる)東京音楽学校。こんな建物なのか知らなかった。

4.1. そういえば、近藤浩一路『漫画 坊っちゃん』岩波文庫の解説(清水勲)に「大正8年(略)の『読売新聞』の仕事で興味深いのは、(略)で著名人の似顔を描いていることである。徳田秋声(図6)・田山花袋などを描き(略)」。未読な徳田秋声より少し既読な田山花袋の似顔が見たかった(自分勝手)。

3. >RT 1952年、山崎の『英文解釈』。
※何をリツイートしたのかわからない。

2. 連載4 弟はちゃんと予備校に通っているのか
https://nikkan-gendai.com/articles/view/book/214930
#日刊ゲンダイDIGITAL
※1年後にこの部分も含む単行本が出ているようだ。本城雅人『時代』(講談社, 2018.10)。

1. 新潮文庫の『永遠なる序章』の最後の版(刷)って、復刊百冊の1冊? 『学生時代』と同じかも。>RT
※何をリツイートしたのかわからない。

10月
 

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