2015年12月。

2021年8月29日 読書
※以前ツイッターで書いたものです。こちらに移しておきます。少し加筆訂正ありです。



62. 作家の本岡類って俳優の中村雅俊と同じ1951年早生まれらしいから同じ年に同じ寮?(↓8/12/2003のところ)。
http://www.dab.hi-ho.ne.jp/motookarui/current.htm

62.1. S台のN寮っていつからあったんだろう? 1963年くらいっぽいんだけど。私にはわからない。それくらいの時期だとすれば、Yゼミの後追いというか?

61. テーマによるだろうけど、「~小説/文学の系譜」とか時系列配置のアンソロジーとかでは、「受験生の~」の前には漱石作品が置かれやすいかも。当たり前?(^_^;)。『自殺ブンガク選』(彩流社、2010.6)というムックでは(間にコラムが挟まっているけど)手前は『こころ』。若者の自死。

60. 『Jブンガク』よりも早い『掘りだしものカタログ2 青春×小説』(明治書院、2009.2)。52作紹介されていて、「受験生~」は5番目。前後2作は、夏目漱石『それから』→田山花袋『田舎教師』→「受験生~」→加能作次郎「世の中へ」→菊池寛『無名作家の日記』。

59. そういえば、昔『ぼく勉』を読んだのは浪人中だった。あまり共感ができなかった覚えが。同時期にヘッセの『車輪の下』も読んだ記憶があるけれど、そっちはよかった。私は優等生とかではなかったけれど。(風景描写を読むのが面倒、と言っていた人がいたけれど、同感。)

58. 6、7年前、NHK教育テレビ『Jブンガク』の第1シーズン(2009年度)の最初の週で取り上げられた文学作品4つは、福沢諭吉『学問のすゝめ』、夏目漱石『三四郎』、久米正雄「受験生の手記」、山田詠美『ぼくは勉強ができない』。

57. 「~小説の系譜」というお題のエッセイで作者の生年が偏っている小説ばかりを取りあげるのっていいのかな?
中上健次 1946年生まれ
宮本輝 1947年早生まれ

清水義範 1947年生まれ
北重人 1948年早生まれ
橋本治 1948年早生まれ

村上春樹 1949年早生まれ

56. 村上春樹「イエスタデイ」(『女のいない男たち』所収。初出『文藝春秋』2014年1月号)。すでに内容をあまり覚えていない(^_^;)。お風呂で替え歌を歌っていたことは覚えている。ほのぼの小説?(たぶん違う)。海外で武者修行をして、最後は寿司職人になるんだっけ?(たぶん違う)。

55. 宮本輝「星々の悲しみ」(1980)は1965年で、主人公の名前は志水靖高。清水義範「続・イエスタデイ」(『イエスタデイ』所収、1989)は1966年で、主人公の名前は志水義夫。(なんか既視感というかbot的というか、同じことを繰り返し書いているようなループ感が(泣)。)

54. かんべむさしは1948年早生まれ。清水義範は1947年生まれで、同学年。『学問ノススメ』の作者(福沢諭吉ではない)が『学生時代』を読んでいてもおかしくはないと思う。1つ年下の弟。(村上春樹は1949年早生まれで、1学年下。)

53. 「競漕」青空文庫
https://www.aozora.gr.jp/cards/001151/files/43799_24697.html

52. (続き)久米正雄の『学生時代』的人物、こっちが恥かしくて見ちゃいられんのですがねえ。」(「記念祭の夜はふけて」)。学校対抗ではなくて学校内だけど、「競漕」のイメージが強いのかな? でも、確かに一高生またはその卒業生が団結(?)している話が多いかも。

51. かんべむさし『むさしキャンパス記』(1979)に次のような箇所がある。「友人知人に体育会出身だという人は何人かおり、そのそれぞれはおもしろくていい人物なのに、団体になるとなぜあれほど「肩に力を入れ」て「母校の名誉を一身に担う」というが如き言動をとるのだろう。(続く)

50. 3大予備校生作品は、TVドラマの『予備校ブギ』、漫画の原秀則『冬物語』、小説の清水義範『学問ノススメ』?(異論噴出?)。ときどき思うけど、浪人生をまともに描いている小説って、『学問ノススメ』(全3巻、1989-9)以外にないんじゃないかな。うーん、さすがにそれは言い過ぎか。。

50.1. このへん微妙などっちが先か問題が...。『学問ノススメ』の初出はカッパ・ノベルス(書き下ろし)で、Amazonによれば、1巻目(挫折編)の発売日は1989/4/1、2巻目(奮闘編)は1989/8/1、最後の巻(自立編)は1990/3/1。作者の清水義範は1947年生まれ。

50.2. 『予備校ブギ』(TBS系列)の放送は、Wikipediaによれば「1990年4月20日から7月6日まで」。脚本は遊川和彦。1955年生まれ。

50.3. Wikipediaによれば「冬物語 (漫画)」は「1987年から1990年まで『少年ビッグコミック』およびその後継誌『ヤングサンデー』にて連載」。最終回は何月何日? アマゾンを見ると単行本の第1巻の発売日は1987/10/5、最後の第7巻は1990/6/1。原秀則は1961年生。

49. もう高校生ではなく、まだ大学生でもない、という両側から否定される存在。小説では変装したりとかも多いかも。伊井直行『草のかんむり』(初出『群像』1983年6月号)は変身譚、蛙になる(作者は1953年生まれ、1浪して慶応。上京してYゼミ)。あ、もちろん(?)“19歳小説”も多い。

(※ちょっと間違えた。直すは大変なので、48は欠番にします。)

47. 「他人は、善意の施しを隙あらば与えてやろうと手ぐすねひいている大人は、君は予備校生ではないか、と言うだろう。そうだ、僕は予備校生でもある。隙あらば(略)なにものかになってやろうと思っている者だ。しかしぼくがなにになれると言うのか。」ー中上健次「十九歳の地図」(1973)

46. もう時系列を回復できない、無念です(泣)。あ、村上春樹の『1973年のピンボール』は1980年なのか(初出も単行本も)。三石(誰?)は1954年生まれ。7、8年くらいの時間差? あ、久間(誰?)は1953年生まれか。

45. 「十九歳の地図」をぱらぱらと再読していたら意外と泣けてきて。泣けるような小説?(^_^;)。あと、河出文庫、後ろの松本健一「同時代の爆弾」を読んでいて、1970年代といえば、久間十義『海で三番目につよいもの』(初出『新潮』1993年1月号)というのもあったっけ、と思い出した。

44. ウィキペディアの「三石由起子」のところに「「ダイアモンドは傷つかない」が三浦哲郎の推薦で1981年『早稲田文学』に掲載され、(略)」とある。なんとなく「三浦哲郎」の名前に納得してしまう。(三浦哲郎・三浦晶子『林檎とパイプ』という本が読みたいけど、地元の図書館になくて。)

43. 作者が1961年生まれなので、「雨季」は1980年の話かもしれない。以前にも書いたけれど、作者が1951年生まれなので、「冬への順応」の浪人生時代は1970年の話かもしれない。

42. 受賞は峰原が半年早い(文學界は年2回)。南木は「雨季」を読んでいると思う(勝手な推測(^_^;))。同誌翌年の1983年5月号に掲載された「冬への順応」。主人公はお茶の水の予備校に通っているのに小学校のときの同級生と再会する場面が代々木駅になっている。(続く)

41. 峰原緑子「雨季」(『文學界』1982年4月号)は代々木小説。Yゼミではないけど。以前、図書館でコピーをとってきて(雑誌は貸してくれないので)読んだのだけど、確か表紙か目次かに文學界新人賞受賞第一作として南木佳士「重い陽光」と並んでいたと思う。(続く)

40. (続き)同時受賞作である田久保英夫氏の『深い河』の方が好きだったが、彼らの同意は得られなかった。」と書いている。(柏原兵三「徳山~」(初出『新潮』1967年7月号)はたまたま読んだことがあるけど、面白かったです。孫の1人が浪人生ーどうでもいいか(汗)。)

39. 薫くんの1学年下の(だから学校群制度の)南木佳士は「徳山道助の帰郷」というエッセイ(『青春の一冊』、単著では『ふいに吹く風』所収)で、『赤頭巾ちゃん~』について、「(略)この作品は、級友たちに圧倒的に支持されていた。ただ、そのとき私は(続く)

38. 安岡は芥川賞の選評で中上「十九歳の地図」(初出『文藝』1973年6月号)をスルーしている(?)。

37. 安岡章太郎は久米「受験生の手記」を読んでいるのか? という疑問が。「試験地獄」(『とちりの虫』)というエッセイに「先日、「いとこ同志」というフランス映画を見たら、これはフランス版の“受験生の手記”であった。」という記述がある。読んではいるのかも。

36. 宮本輝「星々の悲しみ」(初出『別冊小説新潮』1980年秋号)と南木佳士「冬への順応」(初出『文學界』1983年5月号)は意外と似ているような。同学年で親しい人の死を経験する。前者の作中年は1965年、後者は作者が1951年生まれなので、主人公たちの浪人時代はおそらく1970年。

35. (続き)読んでいる。「...多少の不安はあったが、...。不安というのは、作品全体から感じられる新鮮な感覚の中に、時折、汚れというか分別臭いというか、そうしたものが顔を...」(選評)。確かに洪作は「分別」を向こう側へ押しやっている感じが。

34. 井上靖『北の海』は面白いと思う。かたくなでとぼけた(?)主人公。勉強はしてないけど、柔道はしている。大正15年(1926年)の話。初出は東京新聞ほか1968年12月9日~翌年11月17日。芥川賞選考委員として井上は『赤頭巾ちゃん~』(初出『中央公論』1969年5月号)を(続く)

33. そういえば、梶龍雄『ぼくの好色天使たち』(1979)。ずいぶん前に図書館で借りて読んだのだけれど、単行本も文庫本も、ブック×フその他でいまだに見かけないな(レアなのかな?)。ちょっと欲しいけれど。青春ミステリというか。戦後の1946年の話だったと思う。闇市とか。

32. (続き)正修~って午前部、午後部のほかに夜間部も生徒を募集していたようだけど、(同じ経営の)夜間中学と同じ校舎を使っていたっぽい。夜間はどうしてたんだろう? 教室は足りていたのかな? それとも同じ授業を受けていたとか?

31. 時系列がすでにぐだぐだ(^_^;)。1945, 6年、吉村昭。友人が通っていたから正修英語学校にした、と何かエッセイに書いていたと思うけど、卒業した東京開成中学校と正修~とは経営が同じところっぽい(予備校だから内部進学とは言わない?)。(続く)

30. 「だから何?」というつぶやきばかりで、ほんとすみませんm(__)m。そういえば(ネタバレになってしまうかな)「受験生の手記」よりも吉村昭「星への旅」(初出は『展望』1966年8月号)のほうがよほどバッドエンドだと思う。「浪人」はあまり関係ないかもしれないけれど。

29. 中上健次って新聞は配ってないよね? 中上と宮本輝は同学年(北重人は1つ下)。中上「隆男と美津子」(初出は「遠い夏」という題で『文藝首都』1966年12月号)は、宮本編『わかれの船』に収録されている。1966年、高校卒業が前年? あまり遠くない夏かも。

28. 最近亡くなった小鷹信光(2浪して早稲田)は1956年、2浪目は大塚の啓成予備校に通っていたらしい(p.118、『私のハードボイルド』)。10年後の1966年、北重人『鳥かごの詩』(2009)の主人公は、新聞配達をしながらその予備校に通っている(作中では「K予備校」)。

27. 筒井康隆「慶安大変記」。マンモス予備校。語り手は高3だけど。初出というかは「慶安の変始末記」という題で『高3コース』1966年12月号。作者は当時、Yゼミの近く(森ビル)に住んでいたらしい(徳間文庫『近所迷惑』巻末の作者へのインタビュー)。

26. そういえば、村上春樹『1Q84』(全3巻、2009-10)に出てくる代々木の予備校は、とても近代的な感じがする。うーん、なんでだろう? きれいそうで、効率的な(無駄がなさそうな)感じがするからかな。ちなみに(?)大江健三郎『個人的な体験』の単行本は1964年刊。

25. (続き)自分は確か10年くらい前に図書館で開高健の全集の1冊を借りて読んだけれど(記憶があまりない)、たぶん単行本『ずばり東京』(上下、1964)には収録されていると思う(文春文庫はわからないけれど、光文社文庫の選集には収録されていない)。「きわめて近代的」だったっけ。

24. 『小田実の受験教育』の文庫版(講談社文庫、1984)の解説=古藤晃「予備校講師としての小田実」に、「1963年であったと思うが、『週刊朝日』連載の開高健のルポタージュの中で、きわめて近代的な予備校として代々木ゼミナールが紹介された。」とある(pp.174-5)。(続く)

23. それでなぜ東大に入れなかったのだろう?(2浪して早稲田)。 ところで、渡辺淳一『白夜』第1巻で、東大への未練というか、前年(大学1年のとき)の話で、仲間が東京で東大を目指して勉強している、みたいな話があったと思う。渡辺・荒巻は同じ高校の同学年。

24. 「東大よりS台のほうが入りにくい」という神話(?)が神話でなかった時代? 大江が1953年にS台を受けて落ちていたらちょっと面白いかも(不謹慎か)。荒巻義雄は1952年にS台(『柔らかい時計』徳間文庫の年譜によると)。10倍までいかなくてもたぶん前年も高倍率。(続く)

23. 『学歴貴族~』に付いている年表の1953年のところに「ーー大学受験の予備校・講習会など急増。東京の予備校はこの年前後で十数校増加、駿台予備校の競争率約10倍」とある(p.366)。昭和30年(1955年)前後に浪人している有名な作家は多いと思う。(続く)

22. 安岡家は1952年10月に鵠沼を去る。大江健三郎は1953年東大受験に失敗、藤沢に下宿して正修予備校(御茶ノ水)に。小谷野敦『大江と江藤』を読むと、藤沢なのも正修~なのも理由が不明なようだ(pp.89-90)。結局、浪人中に『悪い仲間』(10月刊)は読んだのか読まなかったのか。

21. なんと順太郎その5(?)。遠藤周作『一・二・三!』(1963)に出てくる東大受験生の1人が「順太郎」。阿倍ではなくて丸山だけど。遠藤周作、個人的には『ただいま浪人』(1972)より『灯のうるむ頃』(『浮世風呂』改題、1964)がいいと思う。父子の話。

20. 大学(予科)生になってしまうけど、順太郎その3「相も変らず」の初出は『新潮』1959年6月号。進学断念系(?)の北杜夫「異形」の初出は『新潮』1959年7月号。この「異形」は面白いです。北村薫・宮部みゆき編のアンソロジーに収録されている。

19. 思えば、そもそも「くげぬま物語」が「鵠沼日記」であるなら『学歴貴族~』にそう書いてあるはず。竹内洋は「青葉~」の一節を引用したあとで、「かの女の小説に「向陵の月」「赤門出の秀才」など一高生を描いたものがいくつかある」と書いている(p.38、単行本)。

18. 読んでみた。やっぱり「鵠沼日記」(『ホネームーン』)には忘れられないような一高生は出てこない(泣)。(上)に中山さんという一高生が出てくるけれど、明らかに違う。
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/888231

17. https://ci.nii.ac.jp/naid/110009426400
註の(8)に「ここでいう「くげぬま物語」とは『ホネームーン』収録の「鵠沼日記」のことだと思われる。(略)」とある。えー! やっぱり「鵠沼日記」か。確かに一高生は出てくるっぽいけど。やっぱりちゃんと読んでみないとダメだな。

16. 年譜を見ると、作者が藤沢市鵠沼に住んでいたのは1945年10月から1952年。両親はその1952年に高知県に帰郷、母親が亡くなるのは1957年。お母さんの生年は? 川端より少し上かな。5歳は離れていないかも。一高に現役合格の川端、3浪して私大予科(といっても慶応)の安岡...。

15. いまだに紙の本しか読んでないのだけれど、以前、小谷野敦『川端康成伝』(2013)を読んで内藤千代子が近デシで読めることを知って。ちゃんと確認していないけど、題名が似ている「鵠沼日記」(『ホネームーン』)には魅力的な一高生は出てこないのでは? 別の作品か...。

14. 「おふくろは若いころ読んだ内藤千代とかいう人の「くげぬま物語」という小説に出てくる一高の生徒のことが忘れられず、(略)生まれた子供の順太郎を、(略)」ー「青葉しげれる」(1958)。竹内洋『学歴貴族の栄光と挫折』(1999)でも引かれている箇所。(続く)

13. そうえいば、以前『私説聊斎志異』(1975)を読んで知って、読んでみた太宰治「竹青ー新曲聊斎志異ー」(初出『文藝』1945年4月号)は面白かった。ちょっとお薦めです。
https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/1047_20130.html

12. 「青葉~」の冒頭「ことし、また落第ときまった。」は、太宰治「盗賊」(「逆行」にあとから加えられた1編、初出は『帝国大学新聞』1935年10月7日)の冒頭「ことし落第ときまった」を踏まえている。たぶん。「落第」違いだけれど。
https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/260_34634.html

11. なんだろう、大岡玲「スピリチュアル」(『オール讀物』2007年6月号)という作品があるみたいで(ネット調べ)、ちょっと読みたいけれど、地元の図書館、雑誌のバックナンバーを出してもらうのが面倒なんだよね(泣)。たんなる趣味で小説を読んでいるので、あまり人の手を煩わせたくない。

10. そういえば、この前、初めて島田雅彦の年譜を見た。1979年にS台。ああそうなのか、と。ほかにS台に通っていた作家には南木佳士、田中康夫、奥泉光、小谷野敦、石黒達昌などがいる。たぶん藤野千夜も。「午後の時間割」(1995)にちらっと「ヤマモトヨシタカ」と出てくる。

9. 順太郎ものって4作しかないのかな?(4部作?)。ところで、福田章二の中央公論新人賞受賞作「喪失」の初出は『中央公論』1958年11月号。作者は、同誌同年10月号初出の「青葉~」を読んでいないわけがない? というか、そもそも『赤頭巾ちゃん~』の語り手は浪人生ではない!(汗)

8. 以前、夏目房之介が著書で否定的に触れていて、気になっていた漫画、青柳祐介「いきぬき」をこの前、やっと『COM傑作選上』 (ちくま文庫、2015.4)で読んだ。最後のへんで頭巾をかぶった女の子が出てくる。初出は1967年9月号で、『赤頭巾ちゃん気をつけて』よりも前。

8.1. 「原型」があるらしい。「...1966年に、この『60』という雑誌に十枚ほどの短い小説を発表したことがあった...。...『赤頭巾ちゃん気をつけて』の最後の章の原型ともいうべきもので、本屋の店先でちっちゃな女の子に...される話だった...。」(庄司薫『狼なんかこわくない』)。

8.2. どちらが早いか問題は、けっこうめんどくさいな(泣)。

8.3. あまり関係がないけど(?)、三木卓の年譜の1965年のところに、「12月、「ほろびた国の旅」起稿。」と書かれている。『ほろびた国の旅』は、1969年5月刊(盛光社)。三木卓は1935年生まれ。(ちなみに、庄司薫は1937年生まれ。宇能鴻一郎は1934年生まれ。)

7. 文学や作家、文壇の知識がぜんぜんなくてわからないけれど、松井が松岡、佐藤が里見...みたいな対応関係があるのかな? 久野は明らかに久米だもんね(?)。あと、これは誰か書いていた気がするけれど、筆といえば墨? 筆子→墨子→澄子?

6. 「受験生の手記」青空文庫
https://www.aozora.gr.jp/cards/001151/files/52934_45453.html

5. 安岡「逆立」(浪人はあまり関係ないかもしれないけれど)の初出は『三田文学』1954年10月号、川上宗薫「初心」(読み方はたぶん「うぶ」)の初出は、同誌1954年11月号。

4. (続き)『現代日本文学全集25 里見とん・久米正雄集』(1956)で解説を書いていたり、その前に「受験生~」の主人公の下の名前が「健吉」だったりして、記憶が薄れていなかっただけかもしれない。(久米は1952年に亡くなっている。)

3. 安岡章太郎「青葉しげれる」(初出『中央公論』1958年10月号)を山本健吉が文芸時評でとりあげていて、そのさい久米正雄「受験生の手記」(1918)を持ち出している。40年も前の作品。ただ、山本健吉は(続く)

2. 「君には浪人の経験が無いからわからないかも知れないが、あれは全くつらい地獄だ」 /「君のような秀才にはわかるまいが、「自分の生きている事が、人に迷惑をかける。僕は余計者だ。」という意識ほどつらい思いは世の中に無い」ー太宰治『パンドラの匣』(1946)

1. twitter、再挑戦です。よろしくお願い致します。「青春小説の系譜」と嘘をついておけば(いや嘘にはならないだろうけど)何を書いているかバレないかも。おお、これが例の噂の(?)異常な執着心?(違)。
※「浪人生小説の系譜」について書こうとしている。
 

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